今季限りで退任する早大・小宮山悟監督(61)が、早慶戦2連勝で有終の美を飾った。

監督通算102勝目に到達。早大史上最多勝利監督の故石井連蔵氏が監督2期目に挙げた勝利数(101勝)を上回った。宿敵相手に2連勝に「『してやったり』です(笑)。我々はもう優勝の可能性がないので、どうすることが一番いいかを考えると、本当の最高のライバルに苦い思いをさせてやろうということでした。それが一番だったので、本当に良かった」と大喜びの幕切れとなった。

部員たちへ日頃から口にしていたのは「ちゃんとやれ」とハッパを掛ける言葉だった。「毎日のように言っていました。最後はちゃんとやってくれた結果ですかね。神様がご褒美をくれたということじゃないでしょうか」と舌鋒がさえた。

通算戦績は102勝69敗13分。19年就任以来3連覇を含む4度のリーグ優勝を達成したが、試合後の発言がネット上で批判に遭うことも少なくなかったが「『使命』だからです。早稲田の監督として皆さん方にきちんと伝える、ちゃんとやるということです」と、きっぱりと言った。

今後はいちOBとして、野球部と関わる。「関わった3年生以下にアドバイスできるようなことがあればしようとは思っています。ただ、毎日グラウンドに出ていた時とは違って、そんなに見る機会もないでしょうから、神宮のスタンドに来て『ダメだな』なんてことを言いながら見ることになると思います」。愛のある“小宮山節”をまた聞かせる。【平山連】

▽早大・香西一希投手(最優秀防御率獲得に)「自分を信じてくださった監督に感謝しています。捕手の尾形もいいリードをしてくれましたし、野手陣の守備にも助けられました。全員の力があったからこそ取れたタイトルです」