先発4本柱で前半戦ラストスパート! 首位阪神が、先発ローテーションを変更し、球宴までの残り8試合でメッセンジャー、藤浪、岩田、能見の4人をフル回転させるプランが6日、判明した。今日7日中日戦(倉敷)に先陣を切る岩田が、12日巨人戦(東京ドーム)に中4日でまわる可能性も浮上。混セを抜け出すため、球宴までに1つでも多く貯金を重ねていく。

 混セから抜け出るには、先発4本柱の力が必要だ。現在、セ・リーグ首位を走る阪神だが、貯金はわずかに1。5位DeNAまでゲーム差は2・5と競っている。前半戦は残り8試合。オールスターまでの全勝を目指し、総力戦で挑む。チーム38勝のうち、あわせて22勝を稼いだランディ・メッセンジャー投手(33)、藤浪晋太郎投手(21)、岩田稔投手(31)、能見篤史投手(36)の先発4本柱の登板間隔を縮めて、フル回転させるプランだ。

 ここまで先発候補には、2軍で登板を重ねている岩崎やドラフト1位横山の名前も挙がってきた。新神戸駅で新幹線に乗り込む中西投手コーチは「いろんな可能性がある。巨人、広島と相性を考えないとあかんやろ」と明言しなかった。上位争いするライバルとの直接対決だけに、実績重視にウエートが置かれても不思議ではない。

 まずは今日7日からの中日3連戦を制する。先陣を切る岩田は、好相性の地で今季6勝目を狙う。倉敷では11、12年と登板2連勝中。甲子園で最終調整を行うと「悪くはないです」とにんまり。打線も復調気配の現状に「そういうときに、いかに自分のピッチングをして、チームが勝つかというのが大事」と気合十分だ。中日は今季3試合で防御率1・64。ここ2試合は6回もたずに降板しているが、好条件が重なる地で弾みをつけ、中4日の調整で12日の巨人戦に向かいたい。

 中4日の登板は昨季前半戦の終盤巨人戦で務め、白星を挙げている。今季も1度、中4日案が浮上しかけたほど、プロ10年目左腕は安定した結果を残し続けている。

 現在、1ゲーム差の2位につけている宿敵巨人との3連戦には、メッセンジャー、藤浪、岩田の3人を並べる。ここまで3週連続で日曜日の登板だった藤浪は中5日で土曜日の11日となる。前半戦最終カードとなる14日からの広島2連戦は1戦目にコイキラーの能見を起用。前半戦最後はメッセンジャーが中4日で締めくくる。ライバルたちがうらやむ虎の先発4本柱をフルに生かし、首位のレールを突っ走る。

 ▼阪神岩田が中4日で先発すれば14年7月13日巨人戦(東京ドーム)で勝利投手となって以来。ほか11年10月12日巨人戦(東京ドーム)などで中4日は過去4度で2勝1敗。メッセンジャーは今季、4月22日DeNA戦(横浜)で中4日先発し敗戦投手となった。メッセンジャーは10年から14年までは中4日先発が15度あり、5勝6敗だった。