19歳の守護神が楽天の歴史に名前を刻んだ。9回から登板した松井裕樹投手が、西武のクリーンアップを抑え23セーブ目。12年に青山が記録した22を更新する球団新記録を達成した。ウイニングボールを受け取ると「新記録は宮城で達成したかったので良かった。今日は100点です」と無邪気に笑った。

 1点差の緊迫した場面でも、心は躍っていた。「3人で抑えて、自分の記録をお祝いしようと思っていました」。先頭の浅村と中村を連続三振。最後の栗山を三ゴロに仕留め、自己採点は満点。「最後も三振を狙ったので本当は80点なんですが、ホームで負けられない試合だったし記録のこともあった。勢いで言っちゃいました」。次に目指す目標は30セーブだ。「当初から勝手に30に照準を合わせていた。セーブが続けば勝ちにつながるので」。これからも、チームの勝利のためだけに腕を振る。【松本岳志】