春季、秋季を通じて静岡学生野球リーグ史上初の代表決定戦は、東海大海洋学部が静岡産大を下し、東海大学野球秋季選手権(20日開幕・岐阜)の出場権をつかんだ。10年春季以来、11季ぶり6回目の東海舞台となる。地下嘉人(4年)の意地の一打で逆転に成功した。

 4回表、押し出しで1点差に追い上げ、2死満塁で指名打者の6番・地下が左打席に立った。「狙ってました」とばかりに初球の低めのスライダーを捉え、右中間を切り裂く好打。走者一掃の3点適時二塁打で試合をひっくり返した。これまでの4年間で1度も県を突破できなかった。また9月12、13日の秋季リーグ第3週の静岡産大戦では2試合連続延長零敗という悔しさを味わった。そのとき、地下は打撃不調でチームの力になれなかった。

 地下 今日は強気な姿勢で行こうと思っていた。勝った瞬間は涙が出ました。

 喜びをかみしめながら次ステージを見据えた。【大野祥一】