ソフトバンク武田翔太投手(22)が先発する24日の「SMBC日本シリーズ2015」第1戦で球団史上最年少開幕星に挑む。ホークスは南海時代から今回で16度目の日本シリーズ。武田は球団史上3番目の若さとなる22歳6カ月で第1戦を任される。日本シリーズ初戦の登板最年少は52年に19歳11カ月で先発した大神武俊。ただ、翌53年も2年連続で初戦を任されたが、いずれも白星はつかめなかった。

 過去15度で第1戦の先発が白星を挙げたのは5度(うち3度が日本一)と、難易度は高い。武田は「いい流れをつくりたい。(シリーズで2度登板するより4連勝の)ストレートで終わりたい」と、開幕戦でヤクルトを封じ込め、流れを渡さないつもりだ。日本シリーズ通算2勝目となれば、11年に通算3勝目を挙げた杉内以来、右投手では64年に通算5勝目を挙げたスタンカ以来となる。

 昨年は第2戦で阪神相手に7回1失点で勝利し、2戦目からの4連勝にはずみをつけた。「昨年はできすぎだった。ヤクルトの映像はまだ見ていない。(山田は)警戒ですね」(武田)。21日はヤフオクドームを訪れ、キャッチボール、ランニング、体幹トレーニングなど休日返上で汗を流した。【石橋隆雄】