侍ジャパンは、8日に開幕する初開催の国際大会「プレミア12」に向け、4日は福岡で練習を行った。

 小久保ジャパンが1番秋山翔吾外野手(27=西武)、2番坂本勇人内野手(26=巨人)の攻撃的オーダーでプエルトリコとの強化試合初戦に臨む。坂本の2番はシーズンで2試合経験した13年以来で、今季の走者一塁での打率3割5分4厘と、併殺の少なさ(5個)を評価された。坂本は「自分のスタイルでやれればいい。普段通り思い切り打撃して、サイン通り思い切りやるだけ」と、打順にはこだわらない。

 公式戦ではルーキー時代の08年に24試合務めるなど、通算では30試合で116打数18安打(打率1割5分5厘)と結果は出ていないが、それは過去の話。国際試合では対戦したことがない投手との真剣勝負。今季216安打を放った秋山とコンビを組み、積極攻撃でチャンスを広げていく。

 もうひとりの2番候補の中村晃は、日本シリーズまで戦って実戦感覚が残っているため、初戦は坂本を2番に据える。今季9犠打を決めているように、接戦で終盤を迎えた場合はバントもできる。小久保監督が「本番でもありえるオーダーのつもり」と話すように、2番坂本の適性が試される。【石橋隆雄】