西武菊池雄星投手(24)が“鼻”調整で来季、自身初となる2ケタ勝利の15勝を目標設定した。3日、西武プリンスドームで契約交渉に臨み、1700万円増の5500万円でサイン(金額は推定)。規定投球回には達しなかったが、自己最多タイの9勝を挙げた。「防御率、クオリティースタート(6回以上自責点3以下)が先発陣でチームトップと評価された」と鼻の穴を少し膨らませた。(

 今オフ、長年の悩みから解放された。先月中旬、蓄膿(ちくのう)症の手術を受けた。「ランニングで息が上がるし、投げている時も口が開いて苦しそうに見えたかも」。栗山からも手術を勧められ、決断した。

 「鼻のうみが取れると目が大きくなると言われたんですけど…」とイケメン効果? は定かではないが、実生活に顕著に表れた。「食べ物の味がよく分かるようになった。今まではしょうゆをかけすぎていたんだなと思った。寝る時も唇がカサカサしていたのが、プルプルになりました」。あなどるなかれ、だ。塩分を抑えられれば体重管理に効果を表し、快眠はパフォーマンスに結びつく。

 オフを積極的に過ごす。メンタリストのDaiGoと会食し「本当にいろいろ考えている方」と刺激を受けた。同じ左腕で後輩の佐野、佐藤にウエートを指南し“筋肉少年隊”として自主トレを共にする。すべては来季のため。「(13年の)9勝、9勝と来ているので15勝できれば」。鼻息荒く、挑む。【広重竜太郎】