ロッテのドラフト6位、宮崎梅田学園・信楽晃史投手(23)が22日、自動車教習所の教官として最後の教習を行った。

 同学園の日ノ出校で50分の授業を1コマ行い、宮崎市内に住む高校3年生の男子に指導した。授業終了後、駆けつけた50人の生徒、職員、野球部の仲間たちから5回、胴上げされ、花束と寄せ書きを渡された。

 「教習が、いよいよ終わり、もうこの教習車に乗ることがないのかと寂しい思いもあります。今日は自分なりに精いっぱい教えることが出来たかと思います。S字走行、クランク走行、細い道を走る時は、『もっとゆっくり運転していいんですよ』とアドバイスをしました。内輪差、車体と車輪の動きの違いなどを中心に教えさせていただきました。坂道発進の部分も復習としてきょうはやらせていただきました。生徒さんはカメラが沢山いて緊張しているようだったので、『緊張するよね。僕も緊張している』と声をかけたりしながら、行いました」とコメント。

 今後は、1月に始まる新人合同自主トレに備え、トレーニングに専念する。「1年目から1軍で投げて、この教習所の皆さんや生徒の皆さんに見てもらえる存在になりたいです。また、教官として携わった約2年間で教え続けた交通安全の大事さも、プロという世界にいっても伝えることが出来ればと考えています」と決意を口にした。