帰国即、おかわりに宣戦布告! ソフトバンク松田宣浩内野手(32)が14日、自主トレ先のグアムから帰国した。ヤフオクドームに直行し打撃練習、さらに地元テレビ局の情報番組に生出演。昨季のチームスローガンだった「熱男(あつお)」を1人だけ継続し、西武中村を超える40本塁打を目標にベンチ前で毎回絶叫する意気込みだ。

 守備以外のタイトルには無縁だった松田が、新たなタイトル獲得に意欲を見せた。グアムから帰国当日に地元テレビ局FBSの情報番組「めんたいワイド」に生出演。「本塁打王を取れるくらい打ちたい」と、西武中村に挑戦状をたたきつけた。

 今年の目標は40本塁打。「(去年はタイトルまで)残り2本。40本なら、去年だったらホームラン王やった。去年35本打ったので、その上を目指したい。38本が山田(ヤクルト)、37本がおかわり、35本が僕、34本がギータとレアード(日本ハム)…。もっとたくさん打ちたいという思いでいく」と鼻息は荒い。

 これまで4度、ゴールデングラブ賞に輝いた松田だが、他のタイトルは無縁。同じ三塁を守る中村にホームランで勝てば、本塁打王、さらには初のベストナイン受賞も見えてくる。

 「熱男」を引き続き愛用する。昨季は4月下旬以降、ホームランを放った際にベンチ前で叫んでいた。「去年は5本目くらいからだったので、今年は全開でいく。全開熱男宣言ですよ」と、威勢のいい言葉も飛び出した。

 帰国当日は早朝に起床し、グアム発7時半の便に乗った。機内食には目もくれず熟睡。福岡空港からヤフオクドームに直行し、約1時間半、打撃練習やウエートトレーニングに励んだ。「引き締まった、研ぎ澄まされた感覚で体を動かしたかった」。偶然居合わせた打撃投手の球も100球ほど打ち、スイングの感触を確かめた。

 例年この時期は体重は90キロを上回るが、今年はグアムでも88キロ前後をキープしていた。早くもシーズンを戦えるベストの体に近づきつつある。「熱男は響きがいいので、打って守って走る、熱いプレーヤーになりたい」。今年もチーム一の熱男から目が離せない。【福岡吉央】