黄金ルーキーが第1関門を突破した。ロッテは25日、QVCマリンでスタッフ会議を行い、2月の石垣島キャンプのメンバーを振り分けた。新人ではドラフト1位の平沢大河内野手(18=仙台育英)が、同2位関谷亮太投手(24=JR東日本)とともに1軍スタート。球団の高校生ルーキー野手では、03年西岡(現阪神)以来だ。平沢は「うれしいです。期待に応えられるようにしたい」と喜んだ。

 見ることから始める。「いろんな方から吸収する面がある。まず目で見て学びたい。見て勉強するのが一番」と言った。周りは経験豊富な先輩ばかり。やみくもに聞くのではなく、観察して、自分のものとする。この日も早速、見た。午前中は成田山新勝寺で必勝祈願に参加。初めて会った井口、福浦、サブローのベテラン勢に圧倒された。「オーラがあって、体もすごく大きい。自分は小さい」。

 伊東監督は「12月に会った時よりたくましく感じた。頑張って1軍にいてくれたら」と目を細めた。まずは遊撃起用となりそうだが、二塁、三塁など他ポジションの可能性もさぐる。第2クールで実戦形式のシート打撃、2月13、14日には対外試合を予定。1つずつクリアすれば、開幕1軍が見えてくる。【古川真弥】

 ◆他球団の高卒ルーキー1軍キャンプ 1軍スタートが決定しているのは中日小笠原慎之介投手、楽天オコエ瑠偉外野手の2人。小笠原は中日の高卒新人投手として94年平田洋以来22年ぶり、オコエは高卒新人野手では球団初の1軍キャンプスタートとなる。