今年も多難…。竜に離脱者が相次いだ。中日は25日、ドラフト6位石岡諒太内野手(23=JR東日本)が28日に腰の椎間板ヘルニアの手術を受けるため、2月沖縄キャンプに参加しないと発表した。全治は不明だが長期離脱はまぬがれない。さらに浜田智博投手(23)も急性胃粘膜障害と診断され入院した。遅れて2軍キャンプに合流する。チームは昨年もキャンプ直前にウイルス禍に見舞われていた。

 今年も全員で2月1日を迎えられない。思い切りのいい打撃と、快足で即戦力の評価だった石岡。合同自主トレ中の13日に「ぎっくり腰」を発症し、前日まで完全別メニュー。キャンプは2軍の予定だった。だが、脚のしびれなどの症状があったため検査したところ、ヘルニアが発覚。手術に踏み切ることになった。27日に入院する。

 「入団早々にとても残念です。今は治すことを第一に考えて1日も早くプレーできるようにしたいです」とコメントした。アマ時代に腰痛歴はあったが試合を休むことはなく、球団は重症ではないと判断してドラフト指名した。左打ちで一塁と外野を守れる中日に少ないタイプ。1軍戦力の計算は立たなくなった。

 またこの日、2年目の浜田智が入院した。前日の練習後に激しい腹痛を訴えていた。約1週間で退院し体調を見て2軍読谷キャンプに合流予定だが、こちらも大きく出遅れることになった。チームでは今月、近藤1軍投手コーチが腰の手術を受けてキャンプを全休することが決まっていた。

 昨年もキャンプイン直前の沖縄で浜田達がノロウイルス、武藤がインフルエンザと立て続けに感染し、数日間隔離された。チーム3年連続のウイルス禍だった。もちろん、育成も含めた77人全員が健康でキャンプを迎えることなど無理な注文。それでも、2人とも想定外の離脱だけにダメージを感じさせた。【柏原誠】