つかみはOKだ。ロッテは1月31日、沖縄・石垣キャンプ開始を前に、選手だけによる合同自主トレを行った。ドラフト1位の平沢大河内野手(18=仙台育英)も参加。1軍で唯一の10代だが、動じなかった。「いろんな方が話し掛けてくれて、なじみやすかったです」と感謝した。新人合同自主トレ中に先輩選手と居合わすことはあっても、最後まで一緒なのは初めて。はつらつとした動きで、周囲から“合格点”をもらった。

 「一緒にいいですか?」。キャッチボールを終えた平沢は、先にノックを受けていた鈴木と高浜にお願いした。順番を待つ間も、笑顔で言葉を交わす。際どい打球を処理すると、11歳上の青松が「違うなー」とちゃちゃを入れる。すかさず「やめて下さいよ~」と応じた。自然な会話が成り立っていた。

 人見知りはするというが、早くも溶け込んだ。実は、あらかじめ鈴木から「一緒にやろう」と誘われていた。そのおかげもあり「緊張はしませんでした。新人らしく、元気を出していきたい」と言えた。鈴木は「僕は新人の時、ガチガチになった。平沢はしっかりしてますね」。田村も「先輩と一緒に打撃練習もしていて、良いと思う」と好印象。初のキャンプへ向け、弾みをつけた。【古川真弥】