阪神ドラフト6位の板山祐太郎外野手(21=亜大)が11日、練習試合の韓国・ハンファ戦(安芸)で実戦デビューし、いきなり猛打賞をマークした。

 3回1死走者なし。初打席は内角球を引っ張って一、二塁間を破るゴロで右前に運んだ。5回は先頭で打席へ。巧みなバットコントロールを披露し、三塁強襲の内野安打を放った。仕上げは7回だ。無死一、二塁で右腕の直球を完璧にとらえた。鋭いゴロで瞬く前に中前に運び、プロ初適時打のおまけ付きだ。「まさか3本打てるとは、思っていなかった。3打席目のセンター前は納得いくスイングで打てました。まだまだ満足せずにね。もっと確率を上げていかないと。結果が出たのは、自分自身、ホッとしていますけど、長く継続できるようやっていきたい」。初陣を前に掛布2軍監督には「思い切ってやれよ」と声をかけられたという。指揮官も「彼は初めてキャンプに来て、タイミングの取り方を変えて、球を長く見られるようになった。1軍に向けて、1つずつ階段を上っている」と高評価。沖縄・宜野座での1軍キャンプ参戦も現実味を帯びてきた。