2年目の楽天福田将儀外野手(23)の評価がうなぎ上りだ。19日、沖縄・金武町の守備練習で、誰よりも目に留まる。打球が上がった瞬間に落下点に向けて一直線。ライナー気味に伸びる難しい打球でも、難なく捕球する。「全体的にスピードが上がっている。1歩目の反応、ゴロへのチャージ、打球の追い方。良い感じです」と表情に充実感が漂っている。

 腹が決まった。千葉県内で行った自主トレで体全体のスピードアップを掲げ、コア(核)強化を行った。「腹式呼吸トレーニングとかで、横隔膜を鍛えた。コアが安定することでぶれなくなった」と話す。腹の内側から体幹を鍛え、打球を追う際の目線のブレが減少。1歩目からスピードに乗りやすくなり、捕球の安定性が向上した。「昨年は交流戦付近で体力も精神的にもいっぱいだった。今年は1年間戦える体力をオフに作った。全員がライバル。勝たないと」と外野手争いで1歩も引く気はない。

 18日の韓国KIAとの練習試合では2安打と打撃でも結果を残した。梨田監督も「好調を維持してるね。守りと走塁に関してはチームの中で1番と言っていい」と絶賛する。目指すは年間を通じて1軍でプレーすること。福田の存在感が強まっている。【島根純】