事件は再び起きてしまった。2010年、中日に所属していたネルソン投手がキャンプ地の沖縄から移動する際、実弾1発を所持していたとして逮捕された。

 ナバーロ容疑者と同じドミニカ共和国出身の選手がほぼ同じ事件を起こしていたにもかかわらず、球界の注意喚起は徹底されていなかった。

 ロッテ球団は外国人選手のドーピングに関しては詳細な確認をしていたが、銃刀法について具体的に注意したことはなかったという。山室球団社長はナバーロ容疑者が実弾所持の違法性を認識していたかについても「現時点で把握していない」とした。対応が不十分だったと言わざるを得ない。

 ネルソン投手は10年に3カ月間の出場停止処分を受けており、ナバーロ容疑者も同様のペナルティーを受ける可能性がある。昨年、巨人の3投手が野球賭博に関わったとして無期失格処分となり、今月2日には元プロ野球選手の清原和博容疑者が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。野球界に厳しい視線が注がれている中での出来事だけに厳しい処分が予想される。