「オコエ世代」のルーキーが大暴れだ。東洋大の津田翔希内野手(1年=浦和学院)が、中大戦の8回に大学1号の決勝3ランを放った。昨夏U-18(18歳以下)日本代表で楽天オコエ、ロッテ平沢らと主力を形成した右の好打者が2安打4打点と活躍して連勝。開幕から2カード連続で勝ち点を奪った。

 満面の笑みを浮かべた津田が、神宮のダイヤモンドを1周した。同点の8回1死一、三塁、カウント3-1から「来ると思った」という内寄りのスライダーを左翼席に運んだ。「外野フライで1点は入ると思ったけど、ホームランでうれしかった」。昨春、関東大会の東海大相模(神奈川)戦で中日小笠原から本塁打を放ったパンチ力を見せた。

 開幕戦のデビューから出場4試合で10打数4安打5打点。昨夏のU-18W杯で打率4割7厘、8打点をマークした勝負強さは変わらない。「今も平沢とかとは連絡を取っている。みんな頑張っているので結果を出せてよかった」と喜んだ。

 多くの教え子をプロに送り込んできた高橋昭雄監督(67)も「オーラがあるね。うちで今岡(元阪神)以来の(リーグ通算)100安打を見届けたいな」と期待は大きい。「翔希」の名前の由来は、中国に伝わる神で五月人形に飾られる鍾馗(しょうき)様。日本ハムでプレーした兄大樹さん(26)やU-18日本代表の仲間と同じ舞台を目指し、津田が戦国東都でヒットを重ねていく。【鹿野雄太】