亜大が専大を6-1で破り、5連勝とした。9番小山倭誠(いっせい)内野手(2年=富士見)が、2本の適時打で勝利に貢献。打率を3割6分8厘に伸ばした。

 亜大の「井端2世」が、ラッキーボーイとなった。小山倭は2回2死一、三塁から左前へ適時打。4回には2死一塁で右中間へ適時三塁打を放った。最近2試合で9打数6安打4打点の固め打ち。「両方とも直球を待っていた。結果が出て自信がついてきた」と初々しい笑顔を見せた。

 自身も驚く快進撃だ。開幕2連敗後のリーグ戦初スタメンから「9番遊撃」に定着し5連勝。「負けてないのは気づいてたけど、こんなに打てると思わなかった」と照れた。打率3割6分8厘は、同じ遊撃手で今秋ドラフト候補の日大・京田陽太(4年=青森山田)の2割5分7厘、中大・松田進(4年=国学院久我山)の3割を大きく上回る。

 最大の武器は守備力だった。この日は送球の乱れで2失策したが、生田勉監督(49)は「グラブさばきが素晴らしい。(OBで巨人内野守備走塁コーチの)井端より上かもしれない」。チームの1試合平均失点は、開幕2戦の5・5点から3・3点に減った。「どんどんショートに来い、と思っている」という168センチの新星が、優勝を信じて攻め続ける。【鹿野雄太】