メモリアルを達成した右腕から、メモリアルな一打を刻んだ。阪神ドラフト2位ルーキー坂本誠志郎捕手(22)が待望のプロ初安打を放った。4回の守備から途中出場。7回の第2打席で中前打を放った。相手は日米通算200勝を達成した黒田からHランプをともし「うれしかったです」と率直に話した。

 9回にも一岡からも中前打でマルチ安打も記録。マスクをかぶっても4回からは無失点で「自分が出てからゼロに抑えられたのはよかったと思います」と収穫を得た様子だった。

 出場直後には広島田中が一塁側ベンチ前に放った邪飛を追い、バットに足を取られて落球。しかし審判の判断で捕邪飛が成立するめずらしいプレーもあった。ドラフト1位高山ら1軍で活躍する同期を横目に初昇格は5月5日。出番が限られる捕手ということもあり、出場機会がないまま約2週間で登録を抹消されていた。

 岡崎の骨折もあり、後半戦スタートの18日に再昇格。19日巨人戦で先発能見のリクエストもあり、スタメンマスクをかぶったが6失点で3回途中KO。同戦でのプロ初打席は三振を喫していた。