広島広瀬純外野手(37)が25日、試合前に引退会見を開いた。

 -チームメートがおそろいのTシャツを着ていた。

 広瀬 ありがたいですね。サプライズをしてくれると思っていなかったので、ありがたい気持ちでいっぱいです

 -ケージ裏には後輩も見ていた。

 広瀬 試合もあり自分たちの準備もしないといけない中で、最後まで同じ時間を共有してくれてありがたかった

 -ファンも見ていた。

 広瀬 ありがたいですね。本当にこうやって最後野球をやらせてもらうことはないと思うんで、うれしい気持ちでいっぱいですね。

 -引退する決断は

 広瀬 今年はファームからのスタートだったんですけど、昨年より体調も良く、元気でやっていたんですけどね。終盤の方に体の痛みが出てしまい、思うような動きができなくなったというのが一番の要因だと思います

 -最終決断は?

 広瀬 球団の方との話し合いをさせていただいたときに自分の立ち位置と自分の体の状態、これからに向けて、来年1軍に上がれるかというのを判断した結果、ちょっと厳しいと判断しました。家族とも相談して引退という形を取らせて頂きました

 -家族は?

 広瀬 「お疲れさま」と、逆に「後悔はないの?」という言葉をもらいました。「やりたいと思うなら、やってもいいよ」という言葉ももらった。いろんな思いもありましたけど、自分の中でここで終わろうと決めました。

 -この2年はどういう時間だったか。

 広瀬 ここ2年間、1軍の方には上がれなかったのですが、それまでの自分が今までやってきた野球に対して、失礼のないように…。どう表現したらいいか難しいですね。今まで野球に対して僕は本当に真摯(しんし)に向き合って、後悔のないようにやってきた。ここでだらけたり、ふてくされたような態度を取って過ごしたくなかった。今までの自分の野球を否定したくなかった。後輩にも訴えられるものが何かないかなと思った時に、そういう行動しかなかった。すいません、うまく伝えられなくて

 -現役16年。

 広瀬 ケガの多いプロ生活だったし、たくさんの人に支えられてここまで来たと思っています。自分に関わってくれたすべての人に対して感謝の気持ちでいっぱいです。

 -ファンに一言。

 広瀬 16年間、こんな僕を応援してくれて本当にありがとうございます。