近未来のバンデンハークに狙いを定めた。楽天が新外国人候補として、オランダリーグのトム・デ・ブロック投手(20)を獲得調査していることが26日、分かった。育成枠スタートを検討している模様で、今後の調整次第では11月1~17日の倉敷キャンプ中の入団テストも視野に入れている。

 ブロックは193センチの長身から150キロ前後の直球を投げ下ろす右腕。侍ジャパンとの強化試合(11月10~13日、東京ドーム)に、オランダ代表として選出されている。今季は母国リーグで26試合に救援登板し、5勝0敗5セーブ。投球回の41を上回る43三振を奪い、防御率は0・88。昨季も4勝0敗3セーブ、防御率1・54、35イニングで44奪三振と、この2年間は無敗。球団は豊かな将来性に着目している。

 球界では近年、西武の郭や巨人のソリマン、アダメスら、伸びしろが見込まれる若手外国人を獲得して育成する手法が増えている。楽天も今季、台湾体育大出身で24歳のソンを育成枠で獲得。イースタン・リーグ15試合で経験を積ませ、6勝3敗、防御率2・44と、来季以降の支配下選手登録へ一定のめどを立てた。ブロックにも同じオランダ出身のソフトバンク・バンデンハークのような、高い成長曲線を描く可能性を見込んでいる。