西武のルーキー国場が“辻チルドレン第1号”に名乗りを上げた。宮崎・南郷キャンプ2日目の6日、シート打撃で登板。打者2人目の浅村に犠飛を許しての1失点はあったが、打者10人を無安打、1四球に抑えた。「球が高めに浮いたので、犠飛を打たれた」と自己評価は厳しかったが、強い存在感を示した。

 就任後初のキャンプとなる辻監督は、南郷入り直後から「国場はいいと思うんだよね」と話していた。この日の投球を見て「疲れていたのか、まとまるまで時間はかかった」としつつ「チームの状況次第だが、先発向きじゃないかと思っている」と期待を込めた。

 所沢での秋季練習から、1日100球前後の投げ込みを繰り返してきた。「疲れた中でも、どれだけ自分のストレートが通用するか試したかった」。最速151キロの剛球を武器に、新体制下での飛躍を狙う。【塩畑大輔】

 ◆国場翼(こくば・つばさ)1993年(平5)12月5日、沖縄県生まれ。沖縄・具志川高から第一工業大をへて、15年ドラフト8位で西武入団。16年8月21日ロッテ戦でプロ初登板し2回無失点。通算2試合で0勝0敗。181センチ、83キロ。右投げ左打ち。血液型O。