「Fイズム」を注入される。巨人から日本ハムにトレード移籍した大田泰示外野手(26)公文克彦投手(24)が、明日11日から2軍施設の千葉・鎌ケ谷で行われる若手選手対象の座学に参加することになった。年齢的には参加が義務づけられる選手ではないが、移籍直後ということもあり、球団の考えや野球への取り組みを学ぶために、機会が設けられることになった。

 「G」から「F」へ、魂が塗り替えられる。明日11日から2軍施設の千葉・鎌ケ谷で行われる若手選手向けの講義に、巨人から移籍したばかりの大田、公文が出席することになった。球団関係者は「球団、チームの考えや、野球への取り組み方など、知ってもらえる機会になると思う」と明かした。

 同講義は、ドラフト入団間もない育成対象選手に向けて、球界の先輩や指導者らが壇上に立って話をする、いわば座学。これまで、木田GM補佐や中嶋同補佐らが、チームとしての取り組みや、球界で生き抜いていくための心得などを指南してきた。数日かけて行われるもので、栗山監督も1回分を担当する。

 今年も初日の明日11日は引退したばかりの武田勝が講師に予定されており、最終日に栗山監督の時間が設けられている。プロ入り1、2年目の選手が中心となるが、「ジャイアンツの大田泰示は忘れてもらって、これからファイターズの大田泰示になれるように。早くなじめるように頑張ります」と話す大田らにとっては、新天地での心構えを学ぶ重要な機会となりそうだ。

 育成対象選手以外の秋季練習は、9日が打ち上げ。大田と公文の2人も、トレード発表からあわただしい中、新しいチームメートたちと汗を流した。自主トレ期間に入る今後も、大田は当面「鎌ケ谷に来て練習をやります」。心も体も、徐々に日本ハムに染まっていく。