社会人野球・日本製紙石巻(宮城)の前田直樹コーチ(38)が1日付で新監督に就任することが11月30日、分かった。

 伊藤大造前監督(50)は社業に専念する。前田新監督は釜石南(現釜石)で96年にエースとしてセンバツに出場し、6大学の慶大進学後は強打を生かして外野手に転向。01年4月に入社後は2年間の東京勤務を経て03年からは主に3番打者としてチームをけん引し、選手兼任コーチだった12年に引退した。その後の3年間は社業に取り組み、今季からコーチとして復帰していた。日本製紙石巻は都市対抗野球に3度出場。10年の初出場を始め13年は8強に進出した。今季は都市対抗、日本選手権ともに予選敗退し、全国大会出場を逃していた。チームの戦力的には、最速150キロのドラフト候補・宝利亮投手(24=近大)と、長距離砲に成長した佐山航平内野手(19=湯本)が投打の軸となる。就任1年目で、2年ぶりの東京ドーム出場を狙う。