4年目で初の開幕1軍をつかんだソフトバンク上林が今春の紅白戦、オープン戦に続き、公式戦でもチーム第1号を狙う。目指すは、1軍生き残りだ。

 「紅白戦は味方、オープン戦はセ・リーグの投手だったが、今度はパ・リーグなので直球が速い投手が多い。それに負けないよう、詰まっても何でもいいので結果が出れば。がむしゃらに泥臭くやるだけですね」

 オープン戦では打率2割4分3厘ながら2本塁打、6打点、4盗塁とアピールした。残り2日間で状態を上げれば、開幕スタメンのチャンスも十分ある。「残れたあとは開幕してから。最初が大事」と意気込む。

 28日は全体練習後、柳田とともに特打に指名され、さらに室内でもマシン打撃を敢行した。22日に自打球を当てた右膝はまだ痛みも残るが、生き残りに必死だ。

 「状態を上げて何とか最初から出られるようにやるだけ。去年のこともあるので、何とか恩返ししたいですね」。昨年は2軍で開幕後、なかなかヒットが出ずに苦労した。昨年お世話になった藤本打撃コーチが今季、2軍から1軍に移っただけに、恩師の前で結果を残したい思いも強い。「オープン戦は結果は残らないので、また真っ白にしてやっていきたい」と気持ちも新たに17年シーズンに挑む。【福岡吉央】