昨秋の日本選手権で優勝したヤマハが、同選手権に通じる試合の初戦で敗れた。パナソニックに3-5と競り負けた。先発のルーキー近藤卓也投手(22=青学大)が5回1/3を3安打3四死球で5失点。今春から1番の三浦拓馬内野手(23)が2本の二塁打を放つなどしたが、及ばなかった。

 近藤が2回に乱れた。2つの四球などで2死満塁から、相手9番に2点適時打を浴び先制を許した。「(初戦の)プレッシャーはなかったです。出さなくていい四球を出して、もったいなかった」。

 それでも3~5回は、得意のスライダーで打たせて取る投球を披露。オープン戦から安定した内容を残しており、美甘将弘監督(42)も「ゲームを作れる自滅しない投手」と評価は揺るぎない。予選は残り2試合。指揮官は「(突破するために)2つ勝つしかない」と気合を入れ直した。【鈴木正章】