夢をかなえて東大野球部に入部した苦労人が投打に活躍して、東大が初勝利を挙げた。

 1-2で迎えた8回、犠打を挟んで4連打で同点に追いつくと、1死満塁から宮本直輝投手(2年=土浦一)が押し出し四球を選んで勝ち越した。投げては6回途中から2番手でマウンドに上がり、2四球の無安打投球で流れを引き寄せた。試合は連盟規定により、8回で終了した。

 東大で野球をやりたいという思いで、1浪して進学。1日10時間の勉強を毎日続けた。宮本は「何とかして点取って決めたいなと思っていた。春はリーグ戦でチームの力になれなかった。秋は貢献できるように頑張りたい」と話した。