巨人の新オーナーに、読売新聞グループ本社代表取締役社長で、巨人軍取締役広報担当を務める山口寿一氏(61)が就任することが18日、発表された。

 17日に相次ぐ不祥事の責任を取り、老川祥一取締役オーナー(76)が辞任していた。

 ★近年の巨人オーナーの辞任(肩書と年齢は当時)

 ◆渡辺氏 04年8月13日、渡辺恒雄オーナー(78=読売新聞グループ本社会長)が、電撃辞任した。都内のホテルで読売新聞東京本社・滝鼻卓雄社長(65)が緊急会見。04年秋ドラフトで自由獲得枠での入団が確実視されていた一場靖弘投手(明大4年)に対し、前年12月から7月上旬までに約200万円を渡していたことを公表。日本学生野球憲章に抵触する違反行為を重くみた同グループはこの日、読売巨人軍の臨時株主総会、取締役会を開き土井誠球団社長(61)、三山秀昭球団代表(57)らフロント首脳4人の解任を決定した。後任オーナーには滝鼻氏が就任した。

 ◆白石氏 16年3月8日、東京・大手町の読売新聞東京本社で緊急会見を開き、高木京介投手(26)が野球賭博に関与していたと発表した。この問題の責任を取り、渡辺恒雄球団最高顧問(89)白石興二郎オーナー(69)桃井恒和球団会長(69)が辞任した。巨人は15年11月に所属3投手が無期失格処分となったばかりだった。球界を挙げて再発防止策を講じてきたが、4人目の発覚で信用をさらに失墜させる不祥事となった。