<日本ハム3-3西武>◇1日◇札幌ドーム

 日本ハムの斎藤佑樹投手(22)は、開幕からの3連勝をつかみ損ねた。5回を終えて3-1と勝ち投手の権利を得ていた。だが、主軸から始まった6回に連打を許して同点とされる。新人右腕は「あの点を守れなかったのは悔しい」とさえない表情だった。

 5回までは1安打。過去2試合とは変わって直球主体の投球だった。4回には4番の中村剛也(27)から直球で空振り三振を奪い「自信には多少なると思う。(理想に)何となく近づいてきた」との手応えも得ていた。

 だが一転して6回は「合っていなかった」とみて変化球を多投。逆にタイミングを合わせられた。無死二、三塁で迎えたホセ・フェルナンデス内野手(36)への9球は全てスライダー。体勢を崩しながらも、左前打されるのは当然だった。

 直球に手応えを感じながら、勝負どころで変化球に頼った。6回3失点。「カウントをずっと悪くしていたので、乗っていけない感じがあった」と5四球を出した制球の乱れも反省した。

 観衆は今季の日本ハム主催試合で最多の4万2063人。「きょうも3失点。よりゼロに近く投げたい」。大観衆を背に、今後の糧となる投球ではあった。