ソフトバンク多村仁志外野手(34)の戦線離脱が9日、確実になった。同選手は前日8日の巨人戦で左手小指に死球を受けて裂傷、福岡市内の病院で縫合手術を受けた。この日の昼すぎに秋山幸二監督(49)に経過報告を行い、今後は治療に専念する方向が固まった。

 多村はここまで全45試合に出場。打率2割6分9厘、2本塁打と打撃は苦しみながら、守備では外野の要として活躍。体の各所に痛みを抱えながらプレーを続けていた。

 秋山監督は「(裂傷は)きれいに切れていたら1週間で抜糸できるが、そうではないようだ」と交流戦期間中の復帰を断念。多村は「(傷口が)えぐれていた。骨折していた方がいいかなと思ったくらい。1日でも早く戻ってきたい」と話した。