<広島3-1阪神>◇20日◇マツダスタジアム

 ベテラン前田智徳外野手(40)がさすがの仕事だ。1-1同点の8回1死満塁で、代打で登場。阪神岩田のシュートに詰まりながら、高いバウンドで二塁手の頭を越える決勝の2点適時打。「ヘッドスライディングで行こうと思いました。足が切れても行くしかないと」。

 代打の切り札だけに、左腕を相手にすることは少ない。今季も1度だけだ。「オープン戦でも立っていないので不安はあります」と話し、岩田の内角攻めに「ちょっと怖かったんですが、ダメかなと思ったところで神風が吹きました」と独特の表現で振り返った。17日の中日戦では代打前田智に代打井生を送った野村謙二郎監督(44)も「どんな形でもいいから点を取ってくれるように、今日は前田智と決めていた」と逆転勝利に笑顔だった。