夏の節電期間が2日からスタートした。15%の節電目標を掲げる関西電力管内の各スポーツ団体も、節電対策に知恵を絞っている。

 プロ野球阪神は甲子園球場で10日から9連戦が控える。昨季と同様にナイター照明の点灯時間繰り下げなどで対応した上で、室内練習場の午後6時半以降の減灯を徹底する。さらに球場内では消費電力が少ない発光ダイオード(LED)照明を増やす予定だ。

 京セラドーム大阪が本拠地のオリックスは空調の効率運用などで節電に努め、村山良雄球団本部長は「(関電から)要請があったら検討する」と一層の対策を示唆した。

 8月8~22日に甲子園で行われる全国高校野球選手権はナイターを避けるため、3回戦までは昨年と同じく原則午前8時プレーボール。日本高野連の竹中雅彦参事は「全て節電のことを頭に置いて対応しなければいけない。危機感を持っている」と語る。

 サッカーJリーグも照明点灯時間の削減など昨夏の対策を継続する。ガンバ大阪は試合前、大型ビジョンで選手が節電を呼び掛ける映像を流す。

 原発事故以降、関西スポーツ界でも節電意識が高まった。阪神の南信男球団社長が「去年やったことならすぐにできる」と話すようにノウハウを蓄積し、節電との適度な距離感をつかんだ。

 高校野球では連戦による選手の疲労を考慮し、今年は準々決勝から開始を1時間遅くする。セレッソ大阪は昨年、ナイター照明の照度を4分の1カットしたが、試合中は暗いと感じたため、本来の照度に戻す。

 万が一、計画停電が実施された時はどうなるのか。最終決定は2時間前で、阪神球団も具体的な対策を立てられず「中止にするのか、開始時間を遅らせるのか。難しい問題」と悩ましげだ。