<阪神3-1中日>◇20日◇京セラドーム大阪

 阪神上本博紀内野手(28)の打球が、ラッキーな形で決勝点をもたらした。

 同点の7回2死満塁で3球目を左中間に打ち上げた。中飛でチェンジと思われたところ、中堅大島と左翼藤井が交錯。ボールがこぼれる間に2者が生還(記録は中堅大島の失策)した。

 打った上本は「何もないです。自分が言うと…」と勝利にも言葉少な。三塁走者だったマートンは「2人ともいい外野手。コミュニケーションが取れなかったのかは、彼らに聞いてみないと分からないけれど、ああいう形で点が入ってラッキーだった」。二塁から本塁を駆け抜けた新井良は「2アウトですし、ああいうこともある。しっかり最後まで気を抜かずにしたい」と振り返った。思わぬ形で首位巨人に0・5ゲーム差と迫る貴重な白星を挙げた。