【舞台裏】8月13日西武是沢涼輔プロ初打席「是ちゃん」に前のめりになった9人の証言

西武是沢涼輔捕手(26)が8月13日の日本ハム戦(エスコンフィールド)の9回2死、代打でプロ初打席に立ちました。健大高崎でも法大でも控え捕手だったのに、ついにプロの1軍に―。打席中、西武ベンチは総立ち&前のめりで声援を送りました。なぜ、仲間たちは是沢の打席で立ち上がったのか。立ち合った人たち、見守った人たちの証言を集めました。

プロ野球

★是沢涼輔プロ初打席 仲間たちの証言

  • ベンチ総立ちの舞台裏 豊田コーチが見た光景
  • 「感動しました」蛭間拓哉が目を潤ませた理由
  • 「是沢で良かった」ライバル宮沢太成の複雑な本音

◆是沢涼輔(これさわ・りょうすけ)2000年(平)4月19日、三重県いなべ市生まれ。私立の暁中から健大高崎、法大を経て、22年育成ドラフト4位で西武入り。かなりの読書家で、キャンプ終了後の宮崎空港では「このオムライスに付加価値をつけてください」や「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」などの書籍を気にしていた。177センチ、85キロ。右投げ右打ち。

日本ハム対西武 9回表西武2死、四球を選ぶ是沢涼輔=2026年8月13日

日本ハム対西武 9回表西武2死、四球を選ぶ是沢涼輔=2026年8月13日

「代打是沢」の瞬間

エスコンフィールドは記者席から取材場所が遠い。9回裏が始まる前にベンチ裏の取材場所に移動し、テレビを眺める。

8回裏、大きくリードされているのにもかかわらず是沢に捕手としての出場機会はなかった。この日を最後に登録抹消となる話は耳にしていた。西口文也監督(53)に「なぜ是沢を使わなかったのか?」と質問するつもりで構えていた。

画面に是沢が映った。「あっ」と声が出た。いつもの太い眉と真剣な顔。バットをゆらゆらと揺らす。西武首脳陣は「代打是沢」を選んだ。

画面にベンチ総立ちの様子が映った。皆が声を出し、是沢を見つめる。相手は日本ハムのクローザー柳川。5球連続で見送りフルカウント、そこから150キロ超の直球を三つファウル。ベンチも盛り上がり、日本ハム新庄監督まで拍手を送りながら捕手に「行け」とまっすぐのサインを出す。最後は高めに浮いた球を選んで、四球を勝ち取った。是沢は「よっしゃー!」と2度叫んだ。

西口監督は試合後「本当に集中してて、何とかして塁に出ようという気持ちが前面に表れていてよかったです」とし「(ベンチも)雰囲気的に良かったですよ。やっぱり盛り上がりました」と振り返った。

もしかするとシーズン終盤に挑む西武ベンチの空気を変えたかもしれない、印象的なひとコマ。なぜ全員が前のめりになったのか―。証言を集めた。

日本ハム対西武 9回表西武2死、四球を選ぶ是沢涼輔=2026年8月13日

日本ハム対西武 9回表西武2死、四球を選ぶ是沢涼輔=2026年8月13日

豊田コーチは俯瞰した

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。