ソフトバンクから北京五輪に参加している杉内俊哉投手(27)と和田毅投手(27)の両左腕の日本“復帰戦”が、29日からの西武3連戦(福岡ヤフードーム)となることが濃厚となった。楽天2軍練習場で投手練習が行われた22日、杉本投手コーチが「2人とも中6日で普通に行かせると思うよ」と登板プランを示唆。22日の北京五輪準決勝で先発した杉内を29日の初戦、23日の3位決定戦で先発予定の和田を30日の第2戦で、いずれも中6日登板させる考えだ。

 19日からの西武3連戦を負け越した。ゲーム差も7・5と逆転優勝は非常に厳しい状況だが、両左腕の復帰後の成績は、今後の戦いを左右する。杉本コーチは「向こうも初戦は涌井が来るみたい。エース対決じゃん。やっぱりエース対決で勝たないと、チームの士気も上がらないよ」と腹をくくった様子で話した。

 日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズも控えている。3戦目の31日は、リーグ2位タイの11勝を誇る大隣を先発させる予定。ホークスが誇る自慢の「左腕トリオ」をつぎ込み、西武打線に苦手意識を植え付ける絶好の機会でもある。残りはあと32試合。そのうち、5試合の直接対決を、全力で勝ちに行く。【石田泰隆】