中日が今季限りで引退を表明している立浪和義内野手兼任打撃コーチ(39)の「引退試合」を来年3月にナゴヤドームで計画していることが10日、分かった。シーズン最終戦を引退試合とすることが多いが、功績を考慮し、入念な準備ができるオープン戦を最後の舞台にする予定。ドラゴンズ一筋22年の“ミスター・ドラゴンズ”に盛大な花道を用意する。

 やはり立浪は別格だった。球団関係者は「シーズン最終戦だと優勝争いが絡んでいる可能性もあるし、何かと制約がある。あれだけの選手なのだから、しっかりと準備をした上でファンにも告知して引退試合をやるべきだということ」と説明した。

 中日では多大な功績があった選手には引退試合を用意してきた。高木、谷沢ら球団史に名を残した選手は大勢のファンの前で最後の雄姿を披露した。球団関係者によれば、オープン戦1試合をイベントにする立浪の引退試合は、エースとして活躍した小松辰雄や郭源治以来の大規模なものとなる。また9月30日の本拠地最終戦となる巨人戦でも、立浪がファンにあいさつする場を設ける予定だ。

 [2009年8月11日7時14分

 紙面から]ソーシャルブックマーク