<楽天10-9オリックス>◇23日◇Kスタ宮城

 楽天野村克也監督(74)が4時間19分のドタバタ勝利に“勝ちボヤキ”を出しまくった。3点を追う6回に球団タイ記録の7者連続安打などで一挙7得点を挙げ逆転。だが7回にグウィンが2失点し、9回には守護神福盛が4連打を浴び1失点。無死満塁まで追い詰められながら、なんとか逃げ切った。会心の逆転勝利のはずが肝を冷やす展開に「勝ちに不思議の勝ちありだよ。ツキ以外の何物でもない。うちは脚本家が多い。どうして面白くするんだろうね」と、ボヤきまくった。

 すんなり勝てないから、またボヤく。会見場に姿を見せたのは午後10時半で「もう帰ろうよ。夜が明けるよ」と苦笑い。勝ち投手になったグウィンの連続四死球に「何が怖いんだか」と不満顔だった。それでも今季2度目の4カード連続、8月の月間、対オリックス戦とトリプル勝ち越しが決定。「(遠征に)勝って行く方が気分はいいわな」と、留飲を下げていた。【小松正明】

 [2009年8月24日8時25分

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