キャンプからやらんといかんばい!
ソフトバンクの「サバイバルキャンプ」が1日、スタートする。チームは1月31日、宮崎入り。秋山幸二監督(47)は、李■浩(イ・ボムホ)内野手(28=ハンファ)と松田宣浩内野手(26)が競う三塁のポジション争いに、昨季は左翼と三塁の併用だったホセ・オーティズ内野手(32)も組み込むことを明言。アピールなきものは即刻2軍行きの厳しいキャンプ方針を示した。
遠慮や妥協はなかった。今キャンプ最大注目の「激戦区」に、強烈なライバルを組み入れた。まさにサバイバルの象徴を、秋山監督が明言した。「オーティズ?
内野をやらせるよ。最初は内野をやっていた方がいい」。松田と新戦力の李■浩による一騎打ちと思われていた三塁争い。そこに昨季途中加入し、109試合74打点のオー砲を割って入らせたのだ。
選手にとっては、ポジションは実力で奪い取れという指揮官からの強いメッセージとなるだろう。この日の福岡出発前。「チャンスはそう多くはない。(選手は)練習からアピールしてほしい」と話した。今季は開幕が早いため実戦練習が少ない。練習でアピールがなければ、即2軍落ちという可能性を秘めている。
もちろん、オーティズは内野専門というわけではない。外野起用を見越しての指示でもある。「内野をやっておけば、鋭い打球への対応もできる。外野から練習して内野に入ると、距離感が違うという問題もある」(秋山監督)。さらに強敵の出現が、李と松田のレベルアップを促す効果も見込める。一石二鳥の三塁戦争を仕掛けるわけだ。
宿舎到着後の監督指針では、昨年の2分ミーティングとまではいかなかったが、10分ほどで簡潔に要点を伝えた。
(1)野球をやっている間は向上心を持って追求してほしい。
(2)常に気迫を前面に出してほしい。
「ごく当たり前のことだよ。別に長く話す必要ないだろ。当たり前のことなんだから」。言葉は短いものの、グラウンドで向上心や闘争心を示さなかった選手は1軍に居場所がないときっぱり通達した。
昨季終盤に失速し、優勝を逃した。故障者が続出したのが最大の要因だった。サバイバルキャンプで、昨春のチームになかった、たくましさを芽生えさせる。【松井周治】※■は木へんに凡
[2010年2月1日12時4分
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