<広島4-5巨人>◇2日◇マツダスタジアム

 巨人アレックス・ラミレス外野手(35)が、2打席連発で広島を打ち砕いた。3点を追う5回に前田健から同点3ランを放つと、7回には決勝ソロを放った。前日から2試合で3本塁打9打点と大爆発。試合前に木村拓也コーチ(37)が倒れたが、ショックを隠しながらの活躍でチームに2連勝をもたらした。

 巨人ラミレスが2振りでチームに貯金をもたらした。3点を追う5回、広島前田健から左越えに2号同点3ラン。さらに7回、再び前田健から左翼へ2打席連続となる勝ち越しソロを放った。前日1日、今季1号満塁弾を放ったばかり。「今のコンディションを続けていけば、これからもっと打てると思う」と、頼れる主砲がエンジン全開だ。

 同じボールは3度も通用しない。同点3ランに「唯一、甘く入ってくるスライダーをしっかりとらえることができたよ」と胸を張った。失投を逃さない反応力。加えて、読みも勝った。1回、3回と得点圏に走者を置いた場面で、2打席続けて外のスライダーに空振り三振。三たび迎えた5回の打席は、その外のスライダーを振り抜いた。「ここまで2打席はスライダーで抑えられていたので、3打席目は意識していたよ」と明かした。そして、7回の勝ち越し弾は直球をロックオン。広島の若き右腕を完ぺきにねじ伏せた。

 来日10年目。この日の2本で通算290本塁打としたが、パワーだけで打ってきたわけではない。試合前日は、対戦チームごとに投手の映像を編集したDVDを見るのが日課だ。グラウンドでは、本塁打後のパフォーマンスやファンの声援に手を振って応える姿が目につくが、人知れず研究を重ねてきた。その成果が、この日も勝負どころで発揮された。

 試合後は、つらい胸の内も明かした。試合開始直前、ノック中に木村内野守備走塁コーチが倒れた。「彼のためにも試合に勝つこと、ベストを尽くすことが大切だと思った。勝てて良かったよ」と言葉をしぼり出した。ベストを尽くす。信条は、これからも変わらない。【古川真弥】

 [2010年4月3日8時11分

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