春夏通じて甲子園初出場の東日本国際大昌平(福島)は、2-1で白樺学園(北北海道)との接戦を制した。照沼佑崇投手(3年)が6安打1失点で完投し、初陣勝利に導いた。2年ぶり出場の青森山田は3回までに6点を奪い、粘る遊学館(石川)を6-5で振り切った。初戦白星の両校は13日の2回戦第2試合で対戦する。
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背番号1が帰ってきた。東日本国際大昌平の先発マウンドに立った照沼は、「初回から全力で」と初の聖地で腕を振った。直球と武器のスライダーを織り交ぜ、5回まで三塁を踏ませず。1-0の6回に同点適時打を許したが、リードは許さなかった。9回に打線が勝ち越しに成功するとその裏、中前打で先頭打者に出塁を許すも、後続3人を断った。141球の力投に「9回まで自分が投げきるという気持ちだった。勝てたので良かった」と、最後までマウンドを守り抜いた。
昨秋の新チームは、照沼が背番号1をつけてスタートした。だが、秋の県大会は日大東北を相手に初戦敗退。照沼は2番手で救援も7失点のふがいない投球に終わった。「もうあんな投球はしない」と心に誓い、一冬でスタミナ強化、球質に磨きをかけた。
福島大会は背番号17でフル回転し、6試合中5試合(4先発)に登板。準決勝では聖光学院の県内86連勝を止めるなど、防御率0・67で初出場の原動力となった。今年は同じ3年生右腕の白田夢真投手に背番号1を譲っていたが、「あいつらがいるから俺も思いきり投げられる」。切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間への感謝を背負いながら、聖地で再び、エースナンバーに返り咲いた。
春を含めても初甲子園でつかんだ初勝利。地元いわき市からも、8強入りした磐城以来、51年ぶりの白星を挙げた。地元いわき市立泉中出身の照沼は「まずは1勝、いわき市の皆さんに届けられたというのは安心でした」と喜んだ。次戦は青森山田との東北勢対決。「今日のように粘って、2勝目をみんなで取れれば」と、勢いは止めない。【高橋香奈】

