<日本ハム4-6西武>◇2日◇札幌ドーム
勝利を信じる地元ファンから起こった悲鳴は、スタンド全体を覆い尽くす、ため息へと変わった。同点で迎えた8回の守備。1死二、三塁で片岡の打球を処理した一塁・高橋信二内野手(32)が、本塁へ痛恨の悪送球。懸命に体を倒して捕球しようとした中嶋の横を、2人の走者が悠々と駆け抜けていった。
相手エース涌井をマウンドから引きずり下ろしながら、あっけなく与えた決勝点。梨田監督は「何とか同点に追いついたり、ひっくり返したりできたんだけどね。エラーがタイムリーになっている。痛いね」。関東遠征で始まった連敗は、引き分けを挟んで5まで伸びた。ようやく雪解けした北海道にも、チームの”春”は見つからなかった。
3月20日の開幕ソフトバンク戦でも、2回に高橋が適時失策を犯して先制を許した。チーム低迷の出発点とダブる、この日の再悪夢。高橋は「僕から始まっていますからね。申し訳ない。何を言っても言い訳になる。僕の守備力のなさです」と肩を落とした。
ただ高橋だけではない。6回にも併殺を焦った田中が失点に絡む失策を犯しており、開幕9試合で早くも4度目の「マルチ失策」。9失策はリーグワーストだ。指揮官は「エラーは野球にはつきものだけどね。(悪い)流れを断ち切らないと」と厳しい表情だった。
3日はまだ勝ち星のないダルビッシュが先発予定。梨田監督は「最初から飛ばしていくくらいの気持ちでやってもらわないとね。守り勝つというファイターズの野球ができるように」。堅守で勝ち上がった昨年までの戦いを取り戻せば、長すぎる”冬”にあたたかい光が差し込むはずだ。【本間翼】
[2010年4月3日11時24分
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