<楽天3-2オリックス>◇2日◇Kスタ宮城

 「サンデーマー君」の粘りが楽天を今季初の4位浮上に導いた。序盤に2点のリードをもらった田中将大投手(21)が、7回で8安打を許しながらも1失点。救援陣も粘りの投球を引き継ぎ守りきった。これで08年3~4月以来となる球団タイの本拠地8連勝。Kスタなら負けない、と信じて集まった今季最多のファンに、ゴールデンウイーク最高の思い出をプレゼントした。

 細かく桜舞い散るKスタ宮城。今季最多の2万742人の観衆が、しびれる勝利に酔いしれた。お立ち台の田中は「前回は情けない投球をしてしまった。今回も連勝で回ってきたので、この前の失敗を繰り返さないように投げた。粘り強く最少失点で行こうと。チーム一丸の勝利です。嶋さんの3安打、スゴ過ぎです!」と、ファンと喜びを分かち合った。

 7回を8安打1失点。4勝目をマークした。1回に2死から連打を浴びて1点先制を許してしまう。だが、そこから立て直し、安打されても粘りきった。前回4月25日の日本ハム戦では2年ぶりの押し出し四球も記録する6回3失点に、反省の弁を繰り返した。この日は違った。持ち味の「気持ち」と「粘り」を取り戻した。「フォークが落ちずに真ん中に入ってしまう。開幕から良くないんですけど。ブルペンではものすごく良かったんですけど。試合では違うものが出る。それでも、きれいなヒットは、そんなに印象にない。しっかり粘りながらの投球。持ち味を出せたかな」と納得の表情で話した。

 マー君は111球で降板。実は今回、岩隈、田中のツートップを中5日で登板させるプランもあった。ただ、田中の肩ヒジの蓄積疲労を配慮し、中6日の間隔を守った。1年間ローテーションを守るための選択だった。ブラウン監督は「全部完投しろとは言えない。チームの戦い。ブルペンもいい仕事をしてくれるんだ」と、救援陣への信頼を強調した。

 その救援陣が粘りきった。8回から登板の2番手・辛島は赤田にソロ本塁打を喫し、さらに2連打を食らい、1死一、二塁で降板。小山はくさいコースに攻めた結果の四球で1死満塁。特大のピンチを有銘が救った。代打下山を3球三振。こん身の138キロでバットに空を切らせた。本人は「グッドジョブ?

 どうですかねえ~」と照れるだけだが、ブラウン監督は「今日は有銘の3球三振がターニングポイントだった」と最大のヒーローとたたえた。

 さらに2死満塁で、守護神・川岸。代打バイナムをインハイスライダー1球で捕邪飛に仕留めた。川岸は9回も抑え2日連続の5セーブ目。「もう開き直りしかないですよ。ストライクゾーンに投げ込むだけです。(9回1死二塁でスーパーキャッチの)内村には助けられましたね。あいつにはジュースくらいおごってやらないと」と笑顔だった。2週連続の3連戦3連勝。球団タイとなるKスタ宮城8連勝で、ついに4位タイに浮上。「この時期に順位は気にしていない」とブラウン監督は冷静だった。目指す場所は、さらに上にあるのだから。【金子航】

 [2010年5月3日11時31分

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