阪神が意地を示した。耐えて、しのいで、薄氷を踏むような1-0勝利。負ければ巨人に首位を明け渡す試合で踏ん張った。連敗を2で止め、11日からの首位攻防戦にはずみをつけた。
ヒーローは近本光司外野手(31)。0-0の6回1死。鋭く食い込んでくる柳のカットボールに反応した。バットを体に巻き付けるように振り抜くと打球は右翼席に一直線。今季1号。レアな放物戦に京セラドーム大阪が興奮のるつぼと化した。
「結果はあまり気にしていないですけど、とにかく塁に出て後ろにつなぐって意識でした」。
4月26日に死球を受けて左手首を骨折。復帰まで2カ月半。入団8年目で最長の戦線離脱となった。不動の「1番中堅」が戻ってから、チームに有形無形の活力が生まれている。
連敗を2でストップ。11日からは同率首位の巨人との東京ドーム3連戦。これがちょうど100試合目。本当の勝負の入り口となる8月戦線の、最初のヤマ場になる。「何とか勝ててよかった。すごい大きかったと思います。明日休みますけど、今日勝つのと負けるので全然違います。(巨人戦は)いつも通りやることは変わらない。明日しっかり休んで、全員で戦いたい」。巨人相手にも近本が力強く切り込む。



