<巨人5-1ヤクルト>◇4日◇東京ドーム

 巨人が阿部慎之助捕手(31)を今季初めて一塁で起用し快勝した。1回、ヤクルト石川から犠飛で1点先制すると、阿部が中越えに2点三塁打。ボールはいったん中堅青木のグラブに入ったが、勢いよく飛び出した。「予想以上に伸びたね。体重が乗っかったよ」と冗談ぽく笑った。

 タイミングを見極めた「一塁阿部」だった。9連戦の8戦目で、ナイター翌日のデーゲーム。マスクをかぶり続ける阿部を過酷な役回りから外し、負担を軽減。調子の上がらないゴンザレスを別の捕手と組ませ、気分転換させる狙いもあった。加えて、相手先発は左腕石川。右打ち捕手の鶴岡を起用しやすかった。

 一方で、打撃好調の阿部はクリーンアップを外せない。結果、生まれた「5番一塁阿部」。原監督は「最善策の中で用兵したということ」とだけ説明したが、さまざまな意図が込められたオーダーだった。前夜に満塁弾を放った脇谷がベンチスタート。二塁に今季初スタメンの中井を用い、全員で戦う姿勢も示した。

 本来は5番を打つべき亀井と、不動の2番だった松本が離脱中。だが、主将の阿部は「今いるメンバーで頑張るのは当たり前。プロなんだから、今できることは個々が分かっている。うまくできれば勝てる。それだけのことだと思う」と断言した。前日までと持ち場は違っても、やるべき仕事を果たした。首位陥落の翌日から2連勝。あっという間に2位阪神と2ゲーム差をつけた。【古川真弥】

 [2010年5月5日9時11分

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