<西武6-5楽天>◇4日◇西武ドーム

 西武栗山巧外野手(26)が熱戦に終止符を打った。6回に一時4点差を追いつく同点打で勢いを呼び込むと、延長10回にサヨナラを決めた。05年5月29日の広島戦以来、2度目の殊勲打に「バットの先っぽだったので、もうちょっと飛んでくれーと思って走りました。勝てて良かった」と、両手を天に突き上げて喜んだ。

 10回2死一塁。片岡の盗塁を警戒する楽天バッテリーのスキを狙った。1ボールから2球目をフルスイング。この日4本目の安打が、右翼手の頭上をこえるサヨナラ二塁打になった。「今までいっぱいアウトになってきた経験が生かされた」。1番片岡が出塁すれば、盗塁するまで待つなど制約が多い2番打者。しかし、勝負どころと判断すれば、早いカウントから直球系に狙いを絞って逆手にとる。1、2番のコンビ成熟を示すサヨナラ安打だった。

 勝ち試合では、独自のファンサービスをしている。試合終了後、定位置のセンターからベンチに戻る前に左翼席を向き、本拠地ファンと“エアハイタッチ”する儀式を欠かさない。たとえ手は触れ合わなくても、その空間は勝利を分かち合う一体感に包まれる。「もどかしい試合だったけど、最後まで応援してくれたファンの声が力になりました」。4時間36分の今季最長試合で、ファンを愛する栗山らしいお立ち台の第一声だった。【柴田猛夫】

 [2010年5月5日9時4分

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