<巨人12-0ヤクルト>◇5日◇東京ドーム

 首位巨人が、5月5日のこどもの日に5本塁打で完勝した。アレックス・ラミレス外野手(35)李承■内野手(33)坂本勇人内野手(21)小笠原道大内野手(36)阿部慎之助捕手(31)の5人のアーチ攻勢で、今季最多タイの12点を奪った。投げては東野峻投手(23)が今季チーム初完投となる6安打完封勝利で、ハーラー単独トップの6勝目。投打にヤクルトを圧倒し貯金を再び10とし、最高の形で9連戦とゴールデンウイークを締めくくった。

 お立ち台も、この日ばかりは小さすぎた。5人の大男がギュウギュウ詰めで、こいのぼりを手に記念撮影。東野、坂本、小笠原、李承■、ラミレス。5人も呼ばれるのは球団史上最多に違いない。最後にラミレスが「今日は特別な日。子供たちのために本塁打を打てて良かったです。オウエンアリガトウ!」と叫んだ。子供たちであふれた東京ドーム。身を乗り出すように見ていた男の子。家族と一緒に拍手する女の子。キラキラ輝く瞳をくぎ付けにした。

 ド派手な本塁打攻勢。5発の口火は、ラミレスが切った。1回1死一、三塁、ヤクルト・バーネットの内寄り145キロをバックスクリーン左に突き刺した。初対戦でも映像で研究済み。「いいイメージを持っていた」。この日の午前中、サイン会を開いた。午前9時から約1時間、普段は人けのない時間帯に球場の片隅でファン100人にペンを走らせた。「子供たちのために本塁打を打てれば」との予告通りになった。

 9連戦の最後。疲れていてもおかしくないが、笑顔で写真撮影にも応じた。ラミレスは言う。「子供のころ、ルイス・ソーホー選手からサインをもらって、とてもうれしかった。今、僕が子供たちの夢をかなえられて幸せだよ」。ブルージェイズなどで活躍し、WBCで母国ベネズエラの監督を務めたソーホー。今はラミちゃんが日本の子供たちのヒーローになっている。

 ラミレスに続けとばかり、1回、今季初スタメンの李承■も2ラン。韓国でも、この日はこどもの日。ミットに愛息の名前を刺しゅうしている大砲は「こどもの日に打てて良かったよ」とニッコリ笑った。勢いは止まらない。3回、坂本が3ラン。4回には小笠原がソロ、阿部が2ランと計5発の乱れ打ち。1児の父である阿部は「将来のプロ野球選手のためにいい試合をしたい」と話していた。まさに巨人の強さを見せた。

 圧勝で9連戦を終了。松本、亀井と故障者が続き一時は3連敗で首位陥落したが、そこから3連勝。終わってみれば5勝4敗と勝ち越した。原監督も「けが人も出たが、いるメンバーで乗り切ることができた」と合格点。もちろん、子供ファンの願いは1つ。日本一連覇へ、戦っていく。【古川真弥】※■は火へんに華

 [2010年5月6日9時4分

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