<中日1-9阪神>◇5日◇ナゴヤドーム
鬼門を打ち破る1発で勝負は決した。「リラックスして集中していけました」。帰りのバスに向かう通路。新井貴浩内野手(33)に阪神の4番の仕事を果たした男の顔があった。2点リードで迎えた4回2死一、二塁の好機。中日チェンの初球スライダーを完ぺきにとらえた。左翼席に弾丸ライナーで運ぶ5号3ランで、チームの連敗は2で止まった。
ここ2試合は8打席無安打。1発を含む4安打4打点のブランコとは対照的に、4番の浮沈がそのまま連勝、連敗に直結してしまっていた。ナゴヤドームでは今季通算でも19打席1安打2打点で、5戦全敗の責任を誰よりも感じていた。
戻ったベンチではなんと、金本がコメントを用意してくれていた。「4番の意地を見せてくれました。さすが有言実行です」。通常試合中の広報談話は、打投の本人もしくはコーチ限定で、阪神で“部外者”の発言が流れるのは史上初かもしれない。自身の離脱中、懸命に代役を務める弟分の姿に拍手を送った。
[2010年5月6日9時4分
紙面から]ソーシャルブックマーク




