<ロッテ3-8日本ハム>◇5日◇千葉マリン
日本ハムがつなぐ野球の本領を発揮した。ロッテとの今季9度目の対戦で初勝利を挙げた。同点の3回に4連打で3点を奪い、5回にも3安打を集め2点を追加した。4番小谷野栄一内野手(29)が3安打3打点、全体でも13安打8得点と打線がつながった。先発のボビー・ケッペル投手(27)も8回3失点でチームトップタイの4勝目。ロッテ戦の開幕からの連敗を7で止め、ゴールデンウイーク9連戦は5勝4敗と1つ勝ち越して終えた。
行楽地の行列のように黒々としていたロッテとの対戦表に、ようやく白星がついた。4日まで7敗1分けと苦杯をなめ続け、今季9試合目での初勝利。梨田昌孝監督(56)は「長かったね。9試合目か…。2つくらいは勝っておかないといけなかったけど」。ゴールデンウイーク最後の休日に“初日”が出て、ホッと息をついた。
あっという間の「速攻」でリードを奪った。1-1の同点で迎えた3回。1死から田中が初球を左前に運ぶと、森本は3球目の直球を右前へはじき返して一、二塁の好機。続く糸井が2球目の直球をたたいて右前適時打とすると、小谷野も2球目を左中間へ。わずか8球のうちに4連打を浴びせ、3点を奪った。
3回の攻撃でトリを飾った小谷野は、5回1死一、二塁の好機でも中前適時打を放つなど、3安打3打点と打線を引っ張った。「みんながチャンスメークをしてくれるので、(打席に)立ちやすい状況をつくってくれています。(5番を打つ)稲葉さんにつなぐことしか考えていません」。09年を思い出させるつなぎの打線に、手応えを感じている。
高橋の不振で、1日西武戦から4番に抜てきされた。それ以降5試合で20打数9安打7打点。役割を十分すぎるほど果たす働きにも「やれることは変わらないですから。バントだって何だってやりますよ」と、“普段着”を強調する。小谷野はバッグなど用具に「KMS」と記すことがある。「Keep
My
Self」の頭文字。状況にも、打順にも左右されず、常に自分のプレーに徹するからこそ、勝負強い打撃が生まれている。梨田監督は「読みのいいバッターだし、いいところで打ってくれている。4番?
しばらくはそういう形になる」と信頼を寄せた。
4月27日から始まったゴールデンウイーク9連戦は5勝4敗と1つ勝ち越した。2日あけて、8日からは函館での楽天2連戦が控える。この日の試合後、会見中に電気が消え、ベンチ裏通路が暗闇に包まれた。梨田監督はすぐに「イカ釣り漁船の灯が消えたらアカンなぁ」と、次戦を行う港町と引っかけて、笑いを誘った。日本ハムらしさを見せての勝利に、前日までの連敗ムードは、吹き飛んでいた。【本間翼】
[2010年5月6日10時54分
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