<ソフトバンク0-4西武>◇7日◇福岡ヤフードーム

 あわや34年ぶりの屈辱…。ソフトバンクが西武涌井に1安打完封負けを喫した。9回先頭の李■浩内野手(28)の二塁打で無安打無失点を免れるのが精いっぱい。秋山幸二監督(48)は珍しく会見で腰を下ろさず悔しさをあらわにした。勝てば首位のチャンスを逃し、貯金7で3位に転落。エース杉内俊哉(29)が先発する8日にやり返すしかない。

 秋山監督も立ちつくすしかなかった。試合後の監督会見。いつもならイスに座って口を開く指揮官が腰を下ろすことはなかった。今までになかった光景が“異常”な敗戦を物語っていた。西武涌井に1安打完封負け。「何もないでしょ。何もないよ。打てないのに…」。視線を落とし、ため息をついた。

 9回裏の攻撃が始まるまで「H」ランプは点灯しないまま。3万人近い観客が詰めかけた本拠地は、どよめきに包まれていた。無安打無得点は06年4月15日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)で延長12回を3投手に封じられたのが最後で、1人の投手に限れば76年5月11日の阪急戸田善紀(大阪)に達成を許して以来、記録されていない。34年ぶりの屈辱まで“あと3人”だった。

 秋山監督

 涌井は今日はもう文句のない投球。的を絞らせない投球をしたからね。最後にボムちゃんが打ったから、不名誉な記録に名前が残らなかっただけよかった。

 最近10試合で平均10・8安打、6・5得点を挙げていた好調打線が、沈黙した。外野へ打球が飛んだのは李■浩の二塁打を含めても4度だけ。最速149キロの球威に押され、凡打の山を築いた。昨季の対戦成績が8打数4安打1本塁打だった小久保も「無安打無失点も覚悟した。今のウチの打線でやられるんやから、相手をほめるしかない」と脱帽した。

 4試合ぶりの黒星で順位も3位に落ちた。だが、どんな負けでも1敗は1敗でしかない。指揮官は「また明日、明日」と視線を上げて会見を締めくくった。8日はエース杉内がマウンドに立つ。主将の小久保も「明日負けたらエラいことや」と引き締めた。やられたら、やり返す。連敗阻止へ全力を尽くすしかない。【太田尚樹】※■は木へんに凡

 [2010年5月8日10時55分

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