<阪神8-11広島>◇8日◇甲子園

 広島が今季最多の17安打11得点を挙げ阪神に快勝した。立役者は4番栗原健太内野手(28)だ。2点リードの7回。先頭打者で、阪神筒井の速球を打ち砕いた。すさまじい勢いの低空ライナーでバックスクリーン左に着弾。ダメ押し5号ソロで虎に強烈なダメージを与えた。

 「よく伸びました。甘い球を1球で仕留められている。状態はいい」。今季初の2試合連続アーチを放つと、8回にも変化球に一瞬、体をためて、中前適時打。今年初の猛打賞を決め、2打点を刻んだ。連続マルチ安打は6試合に伸び、完全復調だ。

 不動の4番も開幕から長らく打率2割台前半にとどまり、練習でも試行錯誤した。理想は、いかに力を抜いて打つか。4月4日の巨人戦。打撃練習を終えると球場を訪れていた衣笠祥雄氏に呼びとめられた。本拠地のスイングルームにこもり「見ていて全体的に(スイングが)重たい」と話し掛けられた。主砲も言う。「もっと楽に遠くに飛ばせれば…」。この日は長打だけでなく軽打も披露し、理想を体現した。

 内田打撃統括コーチも「5月に入って打線が機能してきた。クリーンアップが打つと活気が出てくる」と話す。今季初めて3試合連続で2ケタ安打をマーク。投手陣が不安定な状況を打力でカバーし、3連敗で止めた。【酒井俊作】

 [2010年5月9日10時52分

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