<阪神8-11広島>◇8日◇甲子園
「逆転の虎」「満塁の虎」の勢いを感じさせる最後の粘りだった。6点ビハインドの9回。城島に代わって9回から守備に就いていた若虎が、甲子園劇場を最後まで盛り上げる一打を放った。プロ7年目の小宮山慎二捕手(24)だ。
鳥谷の遊撃内野安打で5点差とし、なおも2死満塁。「(待っていたのは)直球一本でした」。2ボールからの3球目。狙い通りの152キロ直球に力負けせず、ライナーで右翼手赤松の頭上を越してみせた。「(しっかり)打てました。よかったです」。安打も適時打も、08年8月3日の横浜戦のプロ初安打以来。初長打となる2点適時二塁打で、3点差まで詰め寄った。
能見の骨折で3日に昇格したばかり。続くブラゼルが中飛に倒れたため、勝利には結び付かなかったが、第4の捕手の立場の小宮山にとっては、価値ある一本だった。
3回には今季、右翼の定位置を手にしたもう一人の若虎・桜井も、一時は試合をひっくり返す貴重な一打を放った。2点差に迫り、なおも2死満塁。広島先発今井の141キロ直球を振り抜き、三塁線を破った。逆転を呼び込む走者一掃の適時二塁打。「四死球でもらったチャンスだったので、打てれば流れを変えられると思った。甘い球をしっかりとらえられた」。自身2試合ぶりの適時打だった。
桜井は8回の守備で送球ミスを犯し、痛い追加点を奪われる失態を演じたが、バットでミスを取り返す力を備えている。最終回で6点差をはね返す奇跡は起きなかったが、3試合連続13安打と打線の勢いは止まらない。
[2010年5月9日11時33分
紙面から]ソーシャルブックマーク



